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人間関係のトラブルが多い現実

火曜日, 10月 25th, 2016

職員同士のいじめ、何かにつけて怒鳴り散らす気分屋の上司、後輩を奴隷のように扱うお局様、やる気のない後輩・・・社会人として働く上で、人間関係のトラブルはつきものです。それは介護業界も例外ではありません。

私自身が以前働いていた施設では、人手不足による間口の広さからか様々なタイプのスタッフが集まっていました。「良い刺激を受けられる」「異なる意見を聞けることで視野が広がる」などのメリットもありましたが、チームワークが物を言う介護の現場ではデメリットもそれなりにありました。

中でも私が新人時代に苦労していたのは「価値観による意見の相違」です。この辺りの価値観が大きくずれるスタッフとは、上手くいかないことが多かったように思います。利用者さんに呼び止められたのでお話をしていたら、先輩から「仕事しろ」と無言の圧力をかけられることが多々ありました。当時は「利用者さんの対応も仕事のひとつなのに!」と憤りを感じていました。しかし、ルーティンワークをテンポ良くこなしていかないと、その日の業務がスムーズに回らず予定が押せ押せになってしまうのは後になってわかったことです。かといって、そのために利用者さまの気持ちをおざなりにするのは本末転倒です。

利用者さんとのコミュニケーションに時間を割くか、その時々にこなさなければならない日々のルーチンワークを優先するか。この辺りのバランスの取り方は、介護士によってさまざまです。「何を優先すべきか」が介護士によって異なるせいで、このような軋轢が生まれてしまうのだとは思います。

その点、現在勤めている施設はスタッフ間のコミュニケーションが取りやすいので助かっています。疑問点や意見の食い違いがあったときに話し合いでハッキリさせられるのは、ありがたいことです。今後もスタッフ同士のコミュニケーションを密に取りつつ、常に周りを見て臨機応変な対応ができるよう精進したいと思います。

人間性がそのまま仕事に出てしまう、介護の仕事。一緒に働くスタッフの性格が仕事のやりやすさに直接関わってくるため、合わない人がいると憂鬱になるものです。でも、人間関係のトラブル自体は多かれ少なかれどこにでもあることです。私は自衛のために「仕事仲間とは適度な距離を保つ」「合わない人は仕事の間だけだからと割りきって付き合う」の2点を心がけることにしました。これからも、ストレスのない人間関係の構築を目指して、程々に頑張ろうと思います。